憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
え…?
このキスがまだ子ども?
あんなに長く合わせてるのに?唇だって何度も噛まれてるのに?
衝撃を受ける私を見て、あやすように頭を撫でながら、独り言のように呟いた。
「それに、その先し始めたら俺がもたない。」
その言葉に彼の涼しげな表情を崩したいと思ってしまった。
ある日のお昼
今までなんとも思わなかったことが口に出てた。
「そういえば、名前聞いたらダメ?こんなに会ってるのに知らないし、学年も知らない。…でも、絶対2年か3年だよね?」
ピタッと箸が止まって、持ち上げてたラーメンが私の口に入れられる。
「…1年、白井彩」
「えっ!?なんで知ってるの?私だけ知らないなんて不公平!」
「ヤンキーになりたいとか言う馬鹿。王子様が迎えに来てくれるとか本気で思ってるお子ちゃま。」
「もう!それは忘れてよ!」
ハハッと笑ってる彼の胸を叩きながら、私の場合は最初の情報がそれだったと思い出す。
いつまでも笑ってるから、私の卵焼きを無理矢理突っ込んでみた。
もぐもぐと大人しく食べてる彼を見つめながら、気づいたら顔を近づけてた。
無意識にキスをねだっていた私にちゅっとキスをしたと思えば、ぬるっとした感触がした。
「えっ?」