私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
ようやく………香音は俺を………認識してくれるようになったのかな………
今までずっと………誰かに重ねているようだったから……
怯えているようだったから………
やっと…………
「香音……ずっと待ってるからな……」
しばらくそうしていた
しばらくすると香音は再び眠りに入った
また………寝ちゃったな……
俺の名前………呼んでほしいな……
香音と………もっと話したいよ………
もっと………いろんなところに出掛けて………香音の笑った顔を……見たいよ……
香音………いつでも戻って来いよ……
そんな思いを抱えながら香音をベッドに戻した