私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「とりあえず何か作る
 それ見て判断して
 絶対香音に食べたいって思わせるもの作るから」



少し考えた後香音は頷いてくれた


「よし!
 じゃあ何か作るわ!
 香音はどこにいる?
 ここにいてもいいけど」

そう言うと香音は一気に悲しそうな顔をした


「香音、どうした?
 そんな顔して」




″行かないで…………″


………………?
俺はどこにも行かないけど………
ただキッチンでご飯作るだけだけど………

「俺はどこにも行かないぞ?
 何かあったのか?」


″さっき夢見た
 ………………雄斗がどこかへ行っちゃう夢″


あぁ…………それでさっき抱きついて泣いてたのか

なんか納得


「大丈夫……俺はどこにも行かないから
 ずっと香音の側にいるから」

「………………………」

「絶対に香音から離れないから
 安心して…?」

そう言っても香音は納得しきれない様子だった


「香音~大丈夫だって~
 香音は俺が幸せにするって決めてるんだから~」

そう言って頭を撫でた

そうすると香音の表情も少し和らいだ

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