私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「そうだったんだ
 病院じゃ家族と雄斗にしか会ってなかったからなー」

「そりゃな
 家族以外、面会禁止だもん!」

「なのに雄斗は入れたんだ?」

「栗原先生が許可してくれた!
 マジで良い先生だと思う
 6ヶ月も香音に会えてなかったら俺が死んじゃう」

「えー、嫌だよ
 置いてかないで!」

「ハハっ
 置いてかねぇよ
 まぁ、結局入れてくれたし?
 本当、栗原先生には感謝しかない」

「だよね!
 雄斗と会えなかったらこんなに頑張れなかったもん」

そんなことを話していると家に着いた


「ただいま〜!!」

「おかえり
 待ってたよ」

そして香音の唇を奪った

「もぅ………雄斗のバカ」

「俺バカだもん!
 バカだからねー、今目の前にいる人とキスしたくなっちゃうの!」

そしてもう一度唇を重ねた

「………香音好きだよ
 頑張ってくれてありがとう」

「……………待っててくれてありがとう
 私も……ずっと大好きだよ!」

はぁ………この笑顔ヤバい………

今なら死んでもいいかも…………

「よし、香音荷物片付けてるから休んどけ!」


そして俺は香音の荷物を片付け始めた

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