私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
ふぅ………危ない危ない……
なにがなんでも香音の前で倒れる訳にはいかないよな……
心配かけたくないし………
それに自分でも原因は分かってる
ここ最近……寝れてなかった
それに……ご飯もあまり食べてない
給食でどうにか補ってはいたけど……それじゃあ普通は足りない
多分……それが原因
香音のところ行って………家に持ち帰ってきた仕事してたら……もう日付が変わってたなんてことがしょっちゅうあった
はぁ………こんなこと香音に知られたら……自分を責めるよな……
だから………香音の前では元気にしてないと………
よし…!
香音のところへ戻ろう…!
そして一歩踏み出した瞬間……
フラッ……バタッ
いたっ…!
俺は自分自身を支えきれずに床に倒れた
あぁ…………やっちゃったな………
これ……当分立てそうにないや……
そして遠くから足音が聞こえてきた
だんだん近く足音………
俺の前で止まった
「……………香音か…?」
どうにか目を開けた
そこには心配そうな顔をした香音がいた
「香音……ごめんな……
大丈夫だから………そんな顔すんな……
大丈夫……だ……か……ら………………」
そして俺は意識を飛ばしてしまった