私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
~香音目線~
雄斗……?
雄斗…!
何度揺すっても雄斗は目を開けなかった
雄斗……ごめん……ごめんなさい……
私のせいで………私のせいで雄斗は……
雄斗が最近、疲れていたのは知っていた
無理していたのも……分かってた
それなのに………雄斗と離れたくなくてあんな我が儘言ったから……
いつも来てくれる雄斗に甘えていたから………
だからこんなことに…………
雄斗………ごめんなさい……
もう……我が儘言わないから……
甘えたりしないから……
迷惑かけないから………
だから………お願い……
目を覚まして………
「………………ゆう……と………
…………ごめん……ね………」
そして一滴の涙が雄斗に落ちた