ウチの居候ヴァンパイアくん。


今日のメニューはサラダ、焼き鮭、アサリの味噌汁、煮豆だ。白ご飯はほんの少量、ご飯茶碗に盛られている。時間が遅い時はご飯少な目で、という由里の要望を覚えてくれているようだ。


「アキラ君、もしかして血足りてない?」


夕飯のメニューを見てピンときた由里が尋ねると、アキラはご機嫌の表情から、少し落ち込んだような表情になった。


「足りないことはないんだけど…。最近、由里さんが頻繁に血を分けてくれるから、申し訳なくて。せめて貧血予防になる料理にしようかなと思って、献立考えてみた。」


「そんなに心配してくれてたの!?大丈夫なのに~。私、貧血になったことなんて一度もないよ?献血も何回かしてるけど、終わってから体調悪くなったことなんて一度もないし。」


由里がパクパクと食べ進めながらそう言うと、アキラは頭を振って言った。


「今までは、頻繁に血を取られるなんてことがなかったからね。今は毎日俺に血を分けてくれるから、そりゃ心配もするよ。」


「一日、5mlも取らないでしょ?小さじ1杯程度じゃん。健康優良児ならぬ、健康優良女なんだから、大丈夫大丈夫!」


「普通の人なら『毎日血ぃ取られるの!?』って言ってびっくりするはずなんだけどね…。」


なんてことない、という表情の由里とは反対に、アキラは申し訳なさそうな表情で由里を見つめていた。

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