きっともう君には会えない
刹那 強烈な目眩と、頭痛、吐き気に襲われた。




でもそれよりも

呼吸が上手く出来ない。


吸っても 吸っても、吸った気がしなくて肺が苦しい。


私は立っていられずに気が抜けたように座り込む。





「……はあっ……すっ…っはぁ……ゔっ…はぁっ。」






どうしよう。肺が苦しい。

その時、こちらに近寄ってくる足音が聞こえた。






「天野!!!大丈夫か?」



「………あ、
…はぁっ………い、息が……っはぁ…出来ない。」



そう言うと背中に手を置いてくれた。



「……大丈夫。焦らなくていいよ
ほら、落ち着いて一緒に深呼吸しよ。」





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