きっともう君には会えない
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「天野ーーーーっ!!!!!!
今日はついに待ちに待った体育祭っ!!
日焼け止めはOKっ?」
友達の葉津乃が後ろからバッと飛び出してきた。
「……はしゃぎすぎ。怪我するよ」
「いやいやいや、天野は冷静すぎ!!
今日は体育祭だよぉ!?カップルが沢山出てくる時期!」
葉津乃は妙に目をキラキラさせてこちらを見てくる
「ふふーん?つ・ま・りー?
葉津乃は好きな人でも居るってことー?」
「……ぐすっ…い、……いない。」
「……そっか。どんまい」
私は下を向いてしまった葉津乃の肩に手を置いた。