きっともう君には会えない
「……っ。」




あ、れ?

そっぽ向かれちゃった。




もしかして、私いま要らぬことを!?




私は心配になって光輝のジャージの裾を少しだけ

引っ張りこちらに気を向かせる。





「光、輝?」


「……つ、天野は本当無防備だな。」





光輝が私の頬に張り付いていた髪の毛を

優しいて付きで取ってくれた時




「おーい!!そこのお2人さん!!
イチャついてないで、さっさとしてよーー!!」




と、おちゃらけた男子2人組がこちらを見て

ヒューヒューとかなんとか言ってくる




「はぁっ!?イチャついてないからっ!!」





またやったよ私…

ついつい攻撃的に話してしまった。




今の光輝、ちょっと…いや普通にかっこよくて

心臓がきゅっと苦しくなる。





どうして、こんな事するの。





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