同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
藍の思いを知っているわたしにとっては、藍の言葉ひとつひとつが痛いくらい胸に刺さる。

だけど、一冴さんには一切響かない。


「止めたいっつーなら、力で示してみろ。かわいい弟の頼みとして、真正面から受け止めてやるよ」

「だから俺は、お前とやり合うつもりは――」

「これでもかっ!?」

「…藍!!」


わたしから、思わず小さな叫び声がもれた。

なぜなら、一冴さんが思いきり藍の頬を殴ったからだ。


よろけながら態勢を立て直す藍の口の端からは血が流れている。


「次はお前の番だ、藍。ほら、同じようにやってみろよ」


一冴さんは煽るように自分の頬を指さす。

殴ってくれと言っているように。


しかし、藍はなにもしない。


それを見て、ため息をつく一冴さん。


「…なんだよ。なにしにここへきたんだ?これなら、さっきの玄武のガキのほうがまだマシだったぞ?」
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