Galaxyな彼は、【完】


「ちなみに、流と彗もいる」



って言って、開けられる後部座席の窓には手を振る流さんと、奥で寝ている彗の姿。



宙さん以外勢揃い…



「バイト帰り?」


恒さんがそういう。



「はい、皆さんは…仕事終わりですか?」



「そうそう。夜川さんが急遽帰っちゃって、俺がみんなを送ってんねん。さっき宙を送ったとこ。」


みんなタクシーで帰えったらいいのに、ってちょっとめんどくさそうな銀さん。


「いや、せっかく銀が自分の車できてんだから、いいじゃんね?」


って流さんが笑ってる。


…本当に仲良いなぁ。きっとこの仲の良さも人気の秘訣なんだろうな。



「海ちゃんも送ってあげるから乗りなよ」


恒さんがそう促してくれて、いや送るの俺やろって銀さんが突っ込んでる。


ふふっと、つい笑ってしまう。



「じゃあ…お言葉に甘えて」



「後ろ乗って。彗寝てるけど」


流さんがドアを開けてくれて、流さんと彗の間に挟まれる形で後部座席に座る。
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