Galaxyな彼は、【完】


毎回思うけど、やっぱり輝かしい人たち…



私が乗り込んでもなお起きる様子のない、彗。


忘れてって言ったあの日から、彗が忙しすぎて全然会っていないのが現状。


…だから、まだちょっと気まずいかも。



「ほんと、彗はどこでも寝るね」


恒さんが呆れたようにいう。



「昔からなんです。」



小さい頃からよく寝るし、よく食べるし、よく笑う。



「海ちゃんたちって本当に絵に描いたような幼馴染なんだね」


流さんが隣でそう呟く。


「…そうですね、ずっと一緒にいますね」



物心ついた頃から離れたことは一度もない。



幼稚園からずっと一緒。


よく考えて見れば、本当のきょうだいみたいに育ったんだから、彗の気持ちが正常なのかも…


そんなことを考えていると、


「彗となんかあったでしょ?」


誰にも聞こえない小さな声で、流さんがそう聞いてくる。
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