Galaxyな彼は、【完】


あっけらかんと笑う彗はいつも通りの調子で、



「それに海に会えて満足」



そうやって、無意識に爆弾を落とす。


…今日も通常運転だね。


心臓に悪いんだから。



「っ、でも彗どうやって帰るの?」



「今日はこのまま実家泊まって、明日夜川さんに迎えに来てもらう」


よいしょ、って自転車から降りて、私がいつも置いてる位置に自転車を駐車させる。


今日は、隣にいるんだね。きっとおばさんもおじさんも、美月ちゃんも喜ぶね。












彗と別れて、部屋に戻れば、


久しぶりについた彗の部屋の電気。


…なんか、懐かしい。


そんなまだ経ってないのにね。


そんなことを考えていると、窓の前に影ができて、コンコンとノックをされる。


はい、って返事をすれば待ち構えてたかのような速さで窓が開いて、彗が顔をのぞかせる。



「海!」


キラキッラした笑顔を向けてくる。


「どうしたの?」

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