私のお兄ちゃん season1
授業中も玲蘭に対して、楓は隣の席から話しかける。


「雨宮さん。」


「なんですか?」



「どこまでしたの?」



「静かにしてよ。授業中よ。」



「意外に凄そうだよね。ベッドの上ではさ。」




「勝手なこと言わないでよ!!!」




玲蘭は顔を真っ赤にして怒る。
すると、クラスメイトからの視線に気づいて顔を真っ赤にする。



「雨宮、静かにしろよー。」



先生に言われて、玲蘭は下を向く。



そんな玲蘭を見て、楓はケラケラ笑っていた。





(大嫌い.......何なの、こいつ。)






伊織も楓の背中を睨んでいる。





そんな伊織をさりなは哀しい顔で見つめていた。




洋一もさりなの哀しい顔を見て、この現状をなんとかしなくては、と思い、ため息をついた。




すると、洋一のメッセージアプリにメッセージが入り、それを確認すると、閃いたように顔を上げた。




洋一は次の休み時間、さりなに話しかけた。




「さりな!」



「洋ちゃん。どしたの?」




「あのさ、Ange-roomのマスターが、今度やる対バン、また出てくれないか、って依頼してきたんだけど。」




「洋ちゃん、こんなときに、冷静に歌えると思う?伊織、ずっと既読無視なのよ?」



「こんな時だから、歌わなきゃいけないんじゃね?伊織がおまえの歌に惚れ込んでるのはたしかなんだからさ。」




「伊織がやるっていうかな?」




「言うよ!絶対。俺、聞いてみるからさ。」




「まぁ、伊織がやるって言うなら。」




洋一はうんうんと、頷いてまずはお姫様の機嫌をとった。



そのあと、伊織に対バンの話を持ち込む。



「さりなは?何て言ってんの?」


「伊織がやるって言うなら、って言ってるぜ。練習しようよ。今週土曜日、スタジオ押さえとくからさ。」



「いつもんとこ?」



「あぁ、時間わかったらまたメッセージ入れるよ。」



「おぅ。」



洋一は、よしっと小さくガッツポーズをした。
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