恋は千年、愛は万年。



「良いか?アキ」


気付いて言ってるのなら、それは最早誘導尋問も同然だよ?

ズルいな、と思った。

そんな大切な頼み、僕が断るなんてできないって知っているくせに。


『…っ、分かりました』


決意と共に、また涙が一筋目から零れ落ちる。

その後、涙が止まらなくて、子供みたいに泣きじゃくってしまった。

そんな僕が泣き止むまで、二人は待っていてくれた。



時間が経ち、そろそろ仕事で戻ろうと立ち上がる。

すると、部屋を出る前に芹沢さん達に抱きしめられた。

出会った頃なら、芹沢さんに対して気持ち悪いとか言って逃げていたけれど。


二人の優しい温もりにまた泣きそうになったのは僕の秘密だ。

この幸せが壊れてほしくない。

もしも、手を伸ばせるのなら、ずっと握って離さなかったのに…。



叶わないことを願いながら、僕は残酷な運命に傅く。



唯、胸の内で、誓った。



この命が尽きても、彼らのことを覚えていよう、と。



< 87 / 87 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

一期一会。−1−
ユキ/著

総文字数/114,418

青春・友情314ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
最強の噂をもつ王蝶-キチョウ-と、 最強トップが揃う四天王との 仁義なきラブバトル!? 『…私は、王蝶ですよ。  守られるほど、弱くありません』 ーとある街[美郷]の最強伝説“王蝶” その正体は、中学3年生、奥薗彩羽−オクゾノ アヤハ−。 「ぜひ俺の姫になってくれない?」 ー青火高校の、“凍華”、氷室葵−ヒムロ アオイ− 「…由宇って呼べよ、彩羽」 ー赤城高校の、“壊鬼”、白鷺由宇−シラサギユウ− 「次は唇にするから、           油断しないように」 ー翡翠高校の、“霧雨”、来宮時雨−キノミヤ シグレ− 「お前って、本当にかわいいな」 ー黃鳥高校の、“雷楼”、古立和−コダチ ノドカ− ー私、強くなりたかったの。 誰よりも強くなって、見返すって決めたの。 …だから、そんなに女の子扱いしないで。 たまに笑えて、たまにシリアスな日常。 かわいいのに、かっこいい? 主人公“彩羽”の運命はいかに!? ★R4・9月24日完結!  修正を入れたりしていきます。  第二弾の方も、良ければお付き合い  下さい。  読んでくださる皆様に  感謝の言葉しかありません。  読んでくださり、ありがとうございます。  感想を心待ちにしています(#- -#)» ⚠続関係の小説にハマりまくって、自分好みの展開を練ってみました。誤字脱字見かけましたら、お知らせ頂けると嬉しいです。拙劣ながら、よろしくおねがいします。
本の虫は恋煩う。
ユキ/著

総文字数/15,154

青春・友情37ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
“愛”なんてもの、分からないけど。 君の隣は胸が温かくて、ほっとする。 ー「本好きなんだよね?  僕も好きだから、ここで本の話とかしようよ」 君の言葉でどれだけ救われたことか。 今はただ、君に出会えたことに感謝をー…。
犬神君 ✕ ヤンデレ
ユキ/著

総文字数/14,932

恋愛(ラブコメ)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
✾BL✕ラブコメです✾ 『僕以外を守ったら殺すからな』  「ご主人様、だーい好き!」 特殊能力をもつ一族の嫡男である犬神咲耶は夜中に目を覚ますと、金の瞳をもつ男に馬乗りにされていた。驚く犬神に、その男“キリト”は犬神を護るSPだと名乗る。 そしてそこから、2人の主従関係が始まったー…。 ✾エブリスタでの掲載作品でamorという名で活動しています。  この他にも短編小説等も書いているので、良ければお読み下さいm(_ _)m

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop