緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
アンの持つ力は誰もが欲しがる希少なものだ。もし強欲な権力者がアンの存在を知れば、どんな酷い扱いを受けるか容易に想像できる。
「……アンさんはフロレンティーナの恩人でもあるから、軟禁なんてことはしないと思うよ」
アンが育てたマイグレックヒェンがなければ、フロレンティーナは命を落としていただろう。しかもアンは同じ病気に苦しむ人々を救える唯一の人間でもあるのだ。
(……まあ、婚姻という取り込みはあるかも知れないけど)
ジギスヴァルトのアンへの想いを知れば、国王と宰相は身分など関係なく二人に婚姻を結ばせようとするだろう。
しかし、ヘルムフリートは二人にそのことを伝えるつもりはなかった。
何故なら、ようやく初恋を迎えた親友にその想いを、恋心を誰にも干渉されること無く、大切に育んで欲しいと思ったからだ。
「それでもアンさんの守りは固めないとね。……だけど店の周りを警備する訳にいかないから、一先ず防犯の魔道具を設置させて貰おうよ」
「……アンさんはフロレンティーナの恩人でもあるから、軟禁なんてことはしないと思うよ」
アンが育てたマイグレックヒェンがなければ、フロレンティーナは命を落としていただろう。しかもアンは同じ病気に苦しむ人々を救える唯一の人間でもあるのだ。
(……まあ、婚姻という取り込みはあるかも知れないけど)
ジギスヴァルトのアンへの想いを知れば、国王と宰相は身分など関係なく二人に婚姻を結ばせようとするだろう。
しかし、ヘルムフリートは二人にそのことを伝えるつもりはなかった。
何故なら、ようやく初恋を迎えた親友にその想いを、恋心を誰にも干渉されること無く、大切に育んで欲しいと思ったからだ。
「それでもアンさんの守りは固めないとね。……だけど店の周りを警備する訳にいかないから、一先ず防犯の魔道具を設置させて貰おうよ」