緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
02
お店をしていると、お客さんから色んな情報を聞くことが出来る。
中には情報通の人もいて、その話題は王家に関することから近所の猫に関するものまで幅広く、どうやって情報を集めているのか不思議なぐらいだ。
「そう言えば北の国のプラトーノフで、瘴気溜まりが見つかったんだってよ」
「まあ! 怖いわね。その国は大丈夫なのかしら」
私はお店に来てくれたお客さん同士の会話に耳を傾ける。けれど手はちゃんと動かすのを忘れない。
──この世界には時々瘴気溜まりが発生する。
瘴気溜まりが発生すると、木々は枯れ大人しかった魔物は凶暴になり、更に強い魔物が生み出されてしまうので、早々に浄化しなければならない。
「この国もいつ瘴気溜まりが出来るかわからねぇけど、王国騎士団がいるからな。魔物なんて簡単に討伐してくれるよ」
「最近新しい騎士団長が就任したんですって? すごく強いって本当なのかしら?」
「まだ若いらしいけど、腕は確かだって話だぜ? この前もSランクの魔物を討伐したってよ」
中には情報通の人もいて、その話題は王家に関することから近所の猫に関するものまで幅広く、どうやって情報を集めているのか不思議なぐらいだ。
「そう言えば北の国のプラトーノフで、瘴気溜まりが見つかったんだってよ」
「まあ! 怖いわね。その国は大丈夫なのかしら」
私はお店に来てくれたお客さん同士の会話に耳を傾ける。けれど手はちゃんと動かすのを忘れない。
──この世界には時々瘴気溜まりが発生する。
瘴気溜まりが発生すると、木々は枯れ大人しかった魔物は凶暴になり、更に強い魔物が生み出されてしまうので、早々に浄化しなければならない。
「この国もいつ瘴気溜まりが出来るかわからねぇけど、王国騎士団がいるからな。魔物なんて簡単に討伐してくれるよ」
「最近新しい騎士団長が就任したんですって? すごく強いって本当なのかしら?」
「まだ若いらしいけど、腕は確かだって話だぜ? この前もSランクの魔物を討伐したってよ」