緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
「……あ、明日はお店がお休みなので、どうなったかは明後日以降教えて貰えますか?」

「そうか、水の日はお休みだったっけ。うん、わかった。じゃあ、決まり次第すぐ連絡するから、よろしくね」

「わたくし、必ず両親を説得してまいりますわ! 待っていてくださいまし!」

「ふふっ、私はいつまでも待つから、今回がダメでもガッカリしないでね」

「アンさん……っ!!」

 きっとご両親もフィーネちゃんがまだ小さいからと反対するだろう。でも何も今すぐ働かなければならない訳じゃないだろうし、もう少し大きくなってからなら大丈夫だと思う。

「ヴェルナーさん、急用でお疲れのところすみませんが、ご両親にどうぞ宜しくお伝え下さい」

「うん。伝えておくよ。まあ、急用と言っても明日団長が休みらしくて、連絡事項があるからって呼び出されただけだけどね」

(団長が休み……そっか。明日はクラテールの鉢植えを作る約束だもんね。ちゃんと休みが取れたようで良かったよ)

 でもジルさんが休むからという理由で、ヴェルナーさんが休日に呼び出されることになったのは申し訳ないと思う。

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