緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
 馬車の窓から伯爵家の人達に小さく手を振ってお別れする。フィーネちゃんやお姉様方だけでなく、伯爵様まで手を振ってくれて、とても温かいご家族だな、とほっこりする。

「うちの家族はすっかりアンちゃんが気に入ったみたいだね。良かったらまた遊びに来て欲しいな。あ、今度は俺が休みの日だったら嬉しいんだけど」

「私もとても楽しかったです! 皆さんとても良い人達で……。あ、プレッツヒェンをお作りする約束もしていますし、近い内にお伺いするかもです」

「え! 本当?! アンちゃんのプレッツヒェン楽しみだな! ……あ、確かお店が休みの日って水の日だったよね?」

「はい、そうですけど……」

「水の日は団長も休みだけど、俺もその日を休みにして貰えるようにするよ!」

「え、大丈夫なんですか?」

「うん、大丈夫大丈夫!」

 ジルさんは団長だから休日を自由に出来るだろうけど……。もしかしてヴェルナーさんも結構位が高いのかな? なんて思う。

「じゃあ、私も予定がわかり次第フィーネちゃんに伝言をお願いしますね」

「うん、楽しみにしてる!」

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