緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
私はしゅんとするフィーネちゃんを宥めた後、ドレスをお返しして着てきた服に着替え、メイクを落として貰った。せっかくのメイクだったけれど、服と顔が釣り合わなかったのだ。
「じゃあ、失礼します。たくさんご馳走していただき有難うございました」
すっかりいつもの姿に戻り、伯爵家御一行様に見送られ、用意して貰った馬車に乗ろうと振り返ると、馬車の前にヴェルナーさんが立っていた。
騎士団の制服とは違うラフな姿に、やっぱり格好良いな、と思う。
「アンちゃん、店まで送るよ」
「えっ、お疲れではないですか?」
「全然平気! それに姉ちゃんたちに邪魔されてアンちゃんと全然話せなかったし!」
「有難うございます、じゃあよろしくお願いします」
「喜んで」
ヴェルナーさんはそう言うと、私に向かって手を差し伸べた。その所作があまりに自然だったので、私も自然とヴェルナーさんの手に自分の手を重ねていた。
お貴族様から二回もエスコートされた平民なんて私ぐらいかもしれない。
「じゃあ、失礼します。たくさんご馳走していただき有難うございました」
すっかりいつもの姿に戻り、伯爵家御一行様に見送られ、用意して貰った馬車に乗ろうと振り返ると、馬車の前にヴェルナーさんが立っていた。
騎士団の制服とは違うラフな姿に、やっぱり格好良いな、と思う。
「アンちゃん、店まで送るよ」
「えっ、お疲れではないですか?」
「全然平気! それに姉ちゃんたちに邪魔されてアンちゃんと全然話せなかったし!」
「有難うございます、じゃあよろしくお願いします」
「喜んで」
ヴェルナーさんはそう言うと、私に向かって手を差し伸べた。その所作があまりに自然だったので、私も自然とヴェルナーさんの手に自分の手を重ねていた。
お貴族様から二回もエスコートされた平民なんて私ぐらいかもしれない。