緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
 エマさんとヒルデさんが私の花たちを絶賛してくれる。どうやら『プフランツェ』だけでなく、他の生花店の花も同じ様な色なのだそうだ。

(へぇ……そうなんだ。輸入するお花だからかなぁ……?)

 お客さんにもよく花の色を褒めて貰っているけど、それは比喩か何かだと思っていた。
 だけど私は二人の話を聞いて、本当に花の色が違っていたのだと気が付いた。
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