緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
私はいつものように笑顔を浮かべ、元気よく扉の方へ振り向いた。するとそこには騎士服を着た、背の高い男の人が立っている。
(うわ〜! 凄く格好良い人だなぁ。眼福〜!)
お店に来た人は、眉目秀麗な美男子で凛とした雰囲気を纏っていた。
彼の背後に一瞬、花が咲き乱れている幻を見たけれど、それはここが花屋だからと言うわけではないと思う。
「何をお探しですか?」
私は店内を見渡す美男子に、恐る恐る声を掛けた。同じ騎士団員でもヴェルナーさんとは正反対の雰囲気を持っているので、思わず緊張してしまう。
「……ああ、花束をお願いしたい」
あまり花屋に来たことがないのか、言葉少なめに言う美男子に、花束の用途や贈る相手のことを質問する。
「えっと、贈られるお相手は女性でしょうか?」
「……若い女性だ」
「用途は何でしょう? お祝いですか?」
「見舞いだが……そんなに詳しく話さなければならないのか?」
私の質問に美男子さんは少し困惑しているようだ。その様子に、花束を贈りなれていないんだろうな、と思い至る。
(うわ〜! 凄く格好良い人だなぁ。眼福〜!)
お店に来た人は、眉目秀麗な美男子で凛とした雰囲気を纏っていた。
彼の背後に一瞬、花が咲き乱れている幻を見たけれど、それはここが花屋だからと言うわけではないと思う。
「何をお探しですか?」
私は店内を見渡す美男子に、恐る恐る声を掛けた。同じ騎士団員でもヴェルナーさんとは正反対の雰囲気を持っているので、思わず緊張してしまう。
「……ああ、花束をお願いしたい」
あまり花屋に来たことがないのか、言葉少なめに言う美男子に、花束の用途や贈る相手のことを質問する。
「えっと、贈られるお相手は女性でしょうか?」
「……若い女性だ」
「用途は何でしょう? お祝いですか?」
「見舞いだが……そんなに詳しく話さなければならないのか?」
私の質問に美男子さんは少し困惑しているようだ。その様子に、花束を贈りなれていないんだろうな、と思い至る。