緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
店を奪うためにアンネリーエを襲うとは、愚策にも程があるからだ。
それに王女とヘルムフリート、更には自分の連名で貴族たちには注意を促している。誰も自分たちを敵に回そうなどと思わないはずだ。
ならば、貴族以外の何者かがアンネリーエを狙っている、ということになる。
(……まさかと思うが、他の国の貴族が関与している……? もしくは”アクア・ヴィテ”を売り捌いてる闇の組織の仕業か……?)
牢の中で呻いてる中毒患者たちを一瞥し、これ以上ここにいても時間の無駄だと判断したジギスヴァルトが部下たちに命令する。
「引き続きこいつらを尋問しろ。誰に依頼されたのか必ず吐かせるんだ」
「はいっ!」
ジギスヴァルトは考えをまとまるために、執務室へ戻ることにした。
執務室へ向かう途中、ジギスヴァルトが持っていた魔道具が、彼に異常事態の発生を告げる。
「何っ?!」
ジギスヴァルトが急いで魔道具を確認すると、アンの店に設置していた防犯装置が発動したことを示していた。
「まさか……っ?! アン……!!」
アンネリーエに、再び悪意を持つ者が近づいたらしい。
それに王女とヘルムフリート、更には自分の連名で貴族たちには注意を促している。誰も自分たちを敵に回そうなどと思わないはずだ。
ならば、貴族以外の何者かがアンネリーエを狙っている、ということになる。
(……まさかと思うが、他の国の貴族が関与している……? もしくは”アクア・ヴィテ”を売り捌いてる闇の組織の仕業か……?)
牢の中で呻いてる中毒患者たちを一瞥し、これ以上ここにいても時間の無駄だと判断したジギスヴァルトが部下たちに命令する。
「引き続きこいつらを尋問しろ。誰に依頼されたのか必ず吐かせるんだ」
「はいっ!」
ジギスヴァルトは考えをまとまるために、執務室へ戻ることにした。
執務室へ向かう途中、ジギスヴァルトが持っていた魔道具が、彼に異常事態の発生を告げる。
「何っ?!」
ジギスヴァルトが急いで魔道具を確認すると、アンの店に設置していた防犯装置が発動したことを示していた。
「まさか……っ?! アン……!!」
アンネリーエに、再び悪意を持つ者が近づいたらしい。