緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
「わかりました。では明日お待ちしていますね」
「ああ、明日もよろしく頼む……ん? あの花は……」
何かに気付いたらしいジルさんの視線を追うと、そこには花瓶に飾られているマイグレックヒェンがあった。
「随分可愛らしい花だな。あの花も売り物だろうか?」
「あ、あの花は売り物ではないんです。マイグレックヒェンという花なんですけど、花、茎、葉など全体に毒があるんです。毒は水にも溶けだすので、水替えした水すら危険ですから」
「……そうか。それは残念だ」
ジルさんはマイグレックヒェンに毒があると聞いてガッカリしている。確かに見た目は清楚で可憐だものね。
「気に入って貰えたのに申し訳ありません」
「いや、君は悪くない。ではまた明日」
ジルさんを見送り、閉店作業をした私は預かったアルペンファイルヒェンを温室へと運んだ。
「元気になってくれるかな?」
私はアルペンファイルヒェンの花や茎を傷つけないよう、花の茎を集めて一つにまとめる。
それから束ねた花の茎を、上に向けたまま紐で固定すると、若干ぬるめの水をたっぷりと与え、大きめのバケツの中へと入れる。
「ああ、明日もよろしく頼む……ん? あの花は……」
何かに気付いたらしいジルさんの視線を追うと、そこには花瓶に飾られているマイグレックヒェンがあった。
「随分可愛らしい花だな。あの花も売り物だろうか?」
「あ、あの花は売り物ではないんです。マイグレックヒェンという花なんですけど、花、茎、葉など全体に毒があるんです。毒は水にも溶けだすので、水替えした水すら危険ですから」
「……そうか。それは残念だ」
ジルさんはマイグレックヒェンに毒があると聞いてガッカリしている。確かに見た目は清楚で可憐だものね。
「気に入って貰えたのに申し訳ありません」
「いや、君は悪くない。ではまた明日」
ジルさんを見送り、閉店作業をした私は預かったアルペンファイルヒェンを温室へと運んだ。
「元気になってくれるかな?」
私はアルペンファイルヒェンの花や茎を傷つけないよう、花の茎を集めて一つにまとめる。
それから束ねた花の茎を、上に向けたまま紐で固定すると、若干ぬるめの水をたっぷりと与え、大きめのバケツの中へと入れる。