人肉病
☆☆☆
「うっ! ごほごほ!」
一気に水を飲み込んだせいで気管に入り咳き込んでしまった。
けれど続けてガブガブと水道の水を飲み込んでいく。
肉片は、結局食べることができなかった。
どれだけお腹が空いていても、それが人間の肉だと考えると口に入れることができなかった。
トイレで水をがぶ飲みしながら涙が溢れだしてくる。
今の自分はなんで無様なんだろう。
なんで情けない姿なんだろう。
いっそ、パンを悔いいっぱいに頬張ってアナフィラキシーで死んでしまった、あの感染者のようになれればいいのにと思う。
けれど私はあんな風にもなれなくて、さっきの肉片を捨てることもできずにいた。
肉片は、スカートのポケットにねじ込んでしまった。
お腹がちゃぽちゃぽになるまで水を飲んでようやく顔を上げる。
あの強烈な空腹感はなくなっているけれど、それもつかの間だとわかっていた。
私はまた空腹感に苦しむことになるんだろう。
こんなのは一時のしのぎにしかならない。
「教室に戻らないと。圭太が心配するかもしれないし」
鏡の中の自分にそう言い聞かせて濡れた口元をブラウスの袖で拭う。
ひどい顔色をしているけれど、それはもう仕方ないことだった。
「うっ! ごほごほ!」
一気に水を飲み込んだせいで気管に入り咳き込んでしまった。
けれど続けてガブガブと水道の水を飲み込んでいく。
肉片は、結局食べることができなかった。
どれだけお腹が空いていても、それが人間の肉だと考えると口に入れることができなかった。
トイレで水をがぶ飲みしながら涙が溢れだしてくる。
今の自分はなんで無様なんだろう。
なんで情けない姿なんだろう。
いっそ、パンを悔いいっぱいに頬張ってアナフィラキシーで死んでしまった、あの感染者のようになれればいいのにと思う。
けれど私はあんな風にもなれなくて、さっきの肉片を捨てることもできずにいた。
肉片は、スカートのポケットにねじ込んでしまった。
お腹がちゃぽちゃぽになるまで水を飲んでようやく顔を上げる。
あの強烈な空腹感はなくなっているけれど、それもつかの間だとわかっていた。
私はまた空腹感に苦しむことになるんだろう。
こんなのは一時のしのぎにしかならない。
「教室に戻らないと。圭太が心配するかもしれないし」
鏡の中の自分にそう言い聞かせて濡れた口元をブラウスの袖で拭う。
ひどい顔色をしているけれど、それはもう仕方ないことだった。