人肉病
なにか理由があって外へ出られたのか、それとも登校途中になにかがあって死んでしまったのか、どちらかはわからない。
そっと近づいて、横向きになっている顔を覗き込んで見る。
その瞬間悲鳴が喉からほとばしっていた。
止めようとしても自分では止めることができず、圭太が駆け寄ってくる。
「どうした?」
「ユ……ユカリが」
震える指先で死体を指差す。
それは見間違いようもなく、ユカリだったのだ。
昨日の朝自衛隊員に運び出されたユカリが、どうしてこんなところで息絶えているのかわからない。
ユカリの体には一見して外傷もないし、食事を取れないことで死んでしまったのかもしれない。
自衛隊員たちはユカリが空腹にあえいでも無視を続けていたのだろう。
そう思うとふつふつと怒りがこみ上げてくる。
人肉を食べさせることなんてできないのはわかっている。
けれど、こうして遺体を捨ててしまうなんて行為は信じられなかった。
「落ち着け薫。なにか事情があってここにいるのかもしれないだろ? 自衛隊員たちから、自力で逃げ出してきたのかもしれないんだし」
想像がエスカレートする私をなだめるように圭太が言う。
そっと近づいて、横向きになっている顔を覗き込んで見る。
その瞬間悲鳴が喉からほとばしっていた。
止めようとしても自分では止めることができず、圭太が駆け寄ってくる。
「どうした?」
「ユ……ユカリが」
震える指先で死体を指差す。
それは見間違いようもなく、ユカリだったのだ。
昨日の朝自衛隊員に運び出されたユカリが、どうしてこんなところで息絶えているのかわからない。
ユカリの体には一見して外傷もないし、食事を取れないことで死んでしまったのかもしれない。
自衛隊員たちはユカリが空腹にあえいでも無視を続けていたのだろう。
そう思うとふつふつと怒りがこみ上げてくる。
人肉を食べさせることなんてできないのはわかっている。
けれど、こうして遺体を捨ててしまうなんて行為は信じられなかった。
「落ち着け薫。なにか事情があってここにいるのかもしれないだろ? 自衛隊員たちから、自力で逃げ出してきたのかもしれないんだし」
想像がエスカレートする私をなだめるように圭太が言う。