人肉病
「どうして休まなかったの?」


今のユカリはすぐにでも倒れてしまいそうだ。


「なんか家でジッとしてると余計に調子が悪くなりそうでさ」

「そんな……。病院は?」

「行ってない」


左右に首を振るユカリの腕には、まだ赤い斑点が見えている。
ユカリはそれに気がついてすぐにシャツで隠してしまった。


「ねぇ、病院にはちゃんと行った方がいいよ。顔色も悪いしさ」

「わかってる。でもなんか、違う気がして」

「違うって、なにが?」

「何ていうか、普段の体調不良じゃないっていうか……」


ハッキリしないユカリに私は首をかしげる。
ユカリがなにをいいたいのか、よくわからない。


「なんか、すっごくお腹が減るの」


ユカリが大きく目を見開き、口角を釣り上げて笑いながらそう言った。
その様子はいつものユカリとは大違いで、言葉を失う。


「お、お腹が減る……?」


どうにか言葉を絞り出して質問する。
体調が悪くてあまり食べることができていないんだろうか?
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