人肉病
ユカリの場合はそれがゼリー飲料だったんだろう。


「購買にも売ってたよね? 買ってこようか?」


一瞬で飲み干してしまったユカリを気遣い、麻子が言う。
昨日の朝からほとんどなにも食べていない状態では、これっぽっちの食事じゃお腹は膨らまないはずだ。


「そうだね。沢山買ってきておけばいいかも」


ユカリの代わりにそう返事をしたときだった。
突然、座っていたユカリの体がグラリと横へ揺れたのだ。
そのまま留まることなく、床に倒れ込む。


「ユカリ!?」


すぐにしゃがみこんで超えをかけるが、ユカリはビュービューと苦しそうな呼吸を繰り返すばかりで返事をしない。


「どうしたのユカリ!? しっかりして!」


両手でユカリの体を揺さぶってみても反応はない。
目は開いているのに、何もみていない様子だ。
急な出来事にどうしていいかわからず、ただうろたえるばかりだ。
麻子は泣いてしまいそうな顔になっている。
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