S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「そうか。あの日、弁当を届けてくれていたんだな。もしかして、作るのは無理だと言ったのもその誤解のせいか?」
「はい。手作りのお弁当は、求められていないのかと思ってしまって」
「すごく、食べたかった。育郎さんや安吾ってやつは食べているのに、俺はダメなのかと正直ショックだった」
和葉の手作り弁当を素直に食べたかったという彼がなんだかかわいらくして、和葉の頬は無意識に緩む。
「そんな言い方すると、安吾くんに嫉妬しているみたいに聞こえますよ」
冗談めかしてそんなふうに言うと、ふいに柾樹の腕が伸びてきて肩を抱かれた。急に近づいた距離に和葉の鼓動が速まる。
耳に唇を寄せ、彼はささやく。
「嫉妬だ。和葉の口からほかの男の名前が出るだけで、冷静じゃいられなくなる」
そういえば、先日の……強引に抱かれそうになった夜も、彼は安吾の名を聞いた瞬間に態度が変わったように思う。
(嫉妬……それって、私のことが好きだから?)
正直、〝嫉妬深い男性〟にいいイメージは持っていなかったのに、彼の嫉妬はうれしいと感じてしまうのだから現金なものだ。
「じゃあ、またお弁当作りますね!」
「あぁ、今度こそ絶対に忘れて出かけたりしない」
ふたりはクスリと笑い合う。
(大丈夫。〝ゆみさん〟もきっとなにか誤解があったんだ)
「はい。手作りのお弁当は、求められていないのかと思ってしまって」
「すごく、食べたかった。育郎さんや安吾ってやつは食べているのに、俺はダメなのかと正直ショックだった」
和葉の手作り弁当を素直に食べたかったという彼がなんだかかわいらくして、和葉の頬は無意識に緩む。
「そんな言い方すると、安吾くんに嫉妬しているみたいに聞こえますよ」
冗談めかしてそんなふうに言うと、ふいに柾樹の腕が伸びてきて肩を抱かれた。急に近づいた距離に和葉の鼓動が速まる。
耳に唇を寄せ、彼はささやく。
「嫉妬だ。和葉の口からほかの男の名前が出るだけで、冷静じゃいられなくなる」
そういえば、先日の……強引に抱かれそうになった夜も、彼は安吾の名を聞いた瞬間に態度が変わったように思う。
(嫉妬……それって、私のことが好きだから?)
正直、〝嫉妬深い男性〟にいいイメージは持っていなかったのに、彼の嫉妬はうれしいと感じてしまうのだから現金なものだ。
「じゃあ、またお弁当作りますね!」
「あぁ、今度こそ絶対に忘れて出かけたりしない」
ふたりはクスリと笑い合う。
(大丈夫。〝ゆみさん〟もきっとなにか誤解があったんだ)