S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「悪い。外部の人間に結婚を発表するタイミングは俺の一存では決められないんだ。グループの株価なんかに多少なりとも影響があるかもしれないから。最初に誰に話すか……という問題もあるし。式の日程を決めてから、そこも詰めていくつもりだったんだ」
ビジネス上の問題なのだと彼は説明してくれた。
「……じゃあ、私の存在を隠したかったわけじゃないんですね」
「入籍も済んでいるのに、そんなことあるわけないだろ。タイミングだけの問題だ。まぁでも……そこも含めて、きちんと説明していなかった俺が悪かった」
「私こそ、ごめんなさい。入籍はあっさりと済ませることができたから、意外と自由なのかなと思ってしまっていて」
やっぱり円城寺家ともなると、なんでも簡単に進められるわけではないということか。
和葉の言葉に、柾樹はややバツが悪い顔で後頭部をかいた。
「入籍はな……俺がどうしても急ぎたいと一族にワガママを通したんだ」
「え? そうだったんですか? それはなにか理由があって?」
「理由は、和葉を一刻も早く正式な妻にしたかったからだ。なにがなんでも、お前を逃したくなかった」
熱い眼差しを向けられて、和葉の胸が高鳴る。
(どうしよう。柾樹さんを好きだと自覚してしまったから……こういう言葉も、うれしくてたまらなくなる)
柾樹はどこかホッとした顔で続ける。
ビジネス上の問題なのだと彼は説明してくれた。
「……じゃあ、私の存在を隠したかったわけじゃないんですね」
「入籍も済んでいるのに、そんなことあるわけないだろ。タイミングだけの問題だ。まぁでも……そこも含めて、きちんと説明していなかった俺が悪かった」
「私こそ、ごめんなさい。入籍はあっさりと済ませることができたから、意外と自由なのかなと思ってしまっていて」
やっぱり円城寺家ともなると、なんでも簡単に進められるわけではないということか。
和葉の言葉に、柾樹はややバツが悪い顔で後頭部をかいた。
「入籍はな……俺がどうしても急ぎたいと一族にワガママを通したんだ」
「え? そうだったんですか? それはなにか理由があって?」
「理由は、和葉を一刻も早く正式な妻にしたかったからだ。なにがなんでも、お前を逃したくなかった」
熱い眼差しを向けられて、和葉の胸が高鳴る。
(どうしよう。柾樹さんを好きだと自覚してしまったから……こういう言葉も、うれしくてたまらなくなる)
柾樹はどこかホッとした顔で続ける。