S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
この直球すぎる発言を聞いたとき、記憶を失っていてもやっぱり和葉だな、と思わずにやけてしまった。彼女は昔から、思ったことをなんでも素直に口にしてしまうところがあった。母親である和香子はそれを心配し『よく考えてから口を開きなさい』とよく説教していたが、柾樹は和葉のそういうところが好きだった。
柾樹は円城寺家の跡取り息子だから、みな機嫌を損ねないようにと顔色をうかがいながら話す。そのため、柾樹は目の前の相手の、言葉にできない本音を汲み取るよう気を配らなければならなかった。立場上、仕方のないことと納得していても、ひどく疲れるのも事実だった。和葉が相手だと、その必要はない。彼女は好きなものは好き、嫌なものは嫌だと言葉にしてくれるから。それは、柾樹にとってなによりもうれしいことだったのだ。
(あぁ、和葉だ――)
大好きだったところは昔のままで、新しい魅力もまとっている。そんな女性に惚れるなというほうが無理な話だ。
和葉と離ればなれになって以来、本当に久しぶりに、柾樹は恋に溺れた。どうしても和葉を振り向かせたい、ほかの誰にも彼女を渡したくなかった。
かなり強引なところもあったが、ようやく和葉と結婚できることになり柾樹は上機嫌だった。明日は和葉と柾樹の家族の顔合わせだ。「余計なことをするな」と釘を刺すために柾樹は夜、わざわざ実家に出向いた。
柾樹は円城寺家の跡取り息子だから、みな機嫌を損ねないようにと顔色をうかがいながら話す。そのため、柾樹は目の前の相手の、言葉にできない本音を汲み取るよう気を配らなければならなかった。立場上、仕方のないことと納得していても、ひどく疲れるのも事実だった。和葉が相手だと、その必要はない。彼女は好きなものは好き、嫌なものは嫌だと言葉にしてくれるから。それは、柾樹にとってなによりもうれしいことだったのだ。
(あぁ、和葉だ――)
大好きだったところは昔のままで、新しい魅力もまとっている。そんな女性に惚れるなというほうが無理な話だ。
和葉と離ればなれになって以来、本当に久しぶりに、柾樹は恋に溺れた。どうしても和葉を振り向かせたい、ほかの誰にも彼女を渡したくなかった。
かなり強引なところもあったが、ようやく和葉と結婚できることになり柾樹は上機嫌だった。明日は和葉と柾樹の家族の顔合わせだ。「余計なことをするな」と釘を刺すために柾樹は夜、わざわざ実家に出向いた。