S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
教会式も憧れるけど、柾樹の紋付袴姿を見てみたい気持ちもある。それに、育郎も神式を好みそうだ。
「う~ん。どれも素敵で目移りしちゃいます」
「まぁ、時間をかけてゆっくり準備したらいいわよね。準備期間も楽しいものだし」
「はい!」
きちんと思いを確かめ合ってから式をあげることができる。その幸福を和葉はあらためてかみ締める。
(ふふ。絶対に思い出に残る式にしたいな。柾樹さんにも楽しんでもらいたい)
ワイワイと盛りあがる三人のもとに、お手伝いさんのひとりが紅茶とクッキーをもってきてくれた。クッキーは近頃、人気すぎて手に入らないと評判の店のもので和葉も一度食べてみたいと思っていたのだ。
「わぁ、うれしいです!」
「知り合いが差し入れてくれたの。和葉ちゃん、いい日に来てくれたわ」
一番先に手を伸ばしたのは唄菜で、口に入れると同時に彼女は顔をほころばせた。
「おいし~い! うわさ以上の味だわ」
和葉もワクワクしながら、舌の上にのせる。バターの香りがふわりと広がり……。
(あれ? なんだか――)
かずかに吐き気がこみあげたのを、なんとかこらえる。
「あんまり好みじゃなかった?」
唄菜が彼女らしく、あっけらかんと尋ねてきた。和葉は慌てて首を横に振る。
「いえ。すごくおいしいのですが……最近ちょっと胃の調子がよくないみたいで」
「う~ん。どれも素敵で目移りしちゃいます」
「まぁ、時間をかけてゆっくり準備したらいいわよね。準備期間も楽しいものだし」
「はい!」
きちんと思いを確かめ合ってから式をあげることができる。その幸福を和葉はあらためてかみ締める。
(ふふ。絶対に思い出に残る式にしたいな。柾樹さんにも楽しんでもらいたい)
ワイワイと盛りあがる三人のもとに、お手伝いさんのひとりが紅茶とクッキーをもってきてくれた。クッキーは近頃、人気すぎて手に入らないと評判の店のもので和葉も一度食べてみたいと思っていたのだ。
「わぁ、うれしいです!」
「知り合いが差し入れてくれたの。和葉ちゃん、いい日に来てくれたわ」
一番先に手を伸ばしたのは唄菜で、口に入れると同時に彼女は顔をほころばせた。
「おいし~い! うわさ以上の味だわ」
和葉もワクワクしながら、舌の上にのせる。バターの香りがふわりと広がり……。
(あれ? なんだか――)
かずかに吐き気がこみあげたのを、なんとかこらえる。
「あんまり好みじゃなかった?」
唄菜が彼女らしく、あっけらかんと尋ねてきた。和葉は慌てて首を横に振る。
「いえ。すごくおいしいのですが……最近ちょっと胃の調子がよくないみたいで」