S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
さきほどお茶を運んできてくれた女性に寧々が頼んでくれて、検査薬が和葉のもとに届けられた。
「じゃ、じゃあ行ってきます」
妙に緊張した声でふたりに告げて、和葉はお手洗いに向かう。
結果が出るまでのほんの数分は、ソワソワと落ち着かない時間になった。
「――せ、線が出てる……よね?」
ひとりなのに、ついつい疑問形になってしまう。結果判定の窓には、しっかりと陽性のラインが浮き出ていた。
寧々と唄菜の待つ応接間に戻った和葉は、照れながら結果を報告する。
(あ、柾樹さんに最初に報告……じゃなくなっちゃったけど、このふたりならいいよね?)
そもそも寧々に指摘してもらわなければ、和葉は当分、自分の妊娠に気がつかなかったことだろう。
「おめでとう、和葉ちゃん」
「本当に! どうする? すぐに柾樹に電話しようか?」
唄菜はすぐにでも発信ボタンを押しそうだったけれど、寧々はクスクスと笑ってそれを制する。
「私たちはまだ知らないことにしておきましょう。でないと、柾樹が怒りそうだもの」
「ありがとうございます。今夜、柾樹さんが帰ってきたら顔を見て伝えます」
電話でもいいのだけれど、和葉も彼の驚く顔を直接見たいと思った。想像するだけで今夜が楽しみだ。
「えぇ、それがいいわ。和葉ちゃん、身体を大切にしてね」
「――はいっ」
こんなに順調に、幸せになっていいのだろうか。怖いくらいだ。
「じゃ、じゃあ行ってきます」
妙に緊張した声でふたりに告げて、和葉はお手洗いに向かう。
結果が出るまでのほんの数分は、ソワソワと落ち着かない時間になった。
「――せ、線が出てる……よね?」
ひとりなのに、ついつい疑問形になってしまう。結果判定の窓には、しっかりと陽性のラインが浮き出ていた。
寧々と唄菜の待つ応接間に戻った和葉は、照れながら結果を報告する。
(あ、柾樹さんに最初に報告……じゃなくなっちゃったけど、このふたりならいいよね?)
そもそも寧々に指摘してもらわなければ、和葉は当分、自分の妊娠に気がつかなかったことだろう。
「おめでとう、和葉ちゃん」
「本当に! どうする? すぐに柾樹に電話しようか?」
唄菜はすぐにでも発信ボタンを押しそうだったけれど、寧々はクスクスと笑ってそれを制する。
「私たちはまだ知らないことにしておきましょう。でないと、柾樹が怒りそうだもの」
「ありがとうございます。今夜、柾樹さんが帰ってきたら顔を見て伝えます」
電話でもいいのだけれど、和葉も彼の驚く顔を直接見たいと思った。想像するだけで今夜が楽しみだ。
「えぇ、それがいいわ。和葉ちゃん、身体を大切にしてね」
「――はいっ」
こんなに順調に、幸せになっていいのだろうか。怖いくらいだ。