S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
柾樹の言葉から、自分たちは過去になにかのつながりがあるのでは?と気になってしまって、育郎に聞いたのだ。彼の答えは、詳しくは知らない、だったが……。
「実はあのときには、円城寺の屋敷で柾樹くんたちと一緒に暮らしていたと知ってたんだ。けど、柾樹くんから口止めされてたから……悪かったな」
「そうだったんだ。――柾樹さんは、なんで話してくれなかったのかな?」
和葉がつぶやくと育郎はあきれた顔で返す。
「そんなの、お前のために決まってる。思い出す、出せないで、和葉を苦しめたくなかったんだろう。あれで、この男は信頼できると俺は確信した」
だから、あっさりと結婚も許してくれたのだろうか。和葉が聞くと育郎はうなずいた。
「まぁな。ふたりが結婚を決めたと聞いたときはそりゃ驚いたが、自分でも不思議なほど納得できた。柾樹くんが和葉に惚れてることは最初からわかってたし、和葉も……記憶は失っていてもなにか惹かれるものがあったんだろう?」
「……うん」
苦手なタイプだと思ったはずなのに、なぜか柾樹に視線が吸い寄せられた。あれは幼い和葉からの〝思い出して〟のメッセージだったのかもしれない。
育郎は安吾をちらりと見て、からりと笑った。
「安吾には悪いが、和葉が決めたことならそれが一番いいと思ってな」
安吾は肩をすくめ、ぼやいた。
「実はあのときには、円城寺の屋敷で柾樹くんたちと一緒に暮らしていたと知ってたんだ。けど、柾樹くんから口止めされてたから……悪かったな」
「そうだったんだ。――柾樹さんは、なんで話してくれなかったのかな?」
和葉がつぶやくと育郎はあきれた顔で返す。
「そんなの、お前のために決まってる。思い出す、出せないで、和葉を苦しめたくなかったんだろう。あれで、この男は信頼できると俺は確信した」
だから、あっさりと結婚も許してくれたのだろうか。和葉が聞くと育郎はうなずいた。
「まぁな。ふたりが結婚を決めたと聞いたときはそりゃ驚いたが、自分でも不思議なほど納得できた。柾樹くんが和葉に惚れてることは最初からわかってたし、和葉も……記憶は失っていてもなにか惹かれるものがあったんだろう?」
「……うん」
苦手なタイプだと思ったはずなのに、なぜか柾樹に視線が吸い寄せられた。あれは幼い和葉からの〝思い出して〟のメッセージだったのかもしれない。
育郎は安吾をちらりと見て、からりと笑った。
「安吾には悪いが、和葉が決めたことならそれが一番いいと思ってな」
安吾は肩をすくめ、ぼやいた。