S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「まぁ、そうだな。長男としての責任は幼い頃から感じていた。円城寺になにかあれば、この国の医療体制そのものが揺らぐ」
財閥の家に生まれて、医師になれるほど優秀。誰もがうらやむ人生だが、ほかの人にはわからない苦労もあったのかもしれない。
柾樹は穏やかな声で続ける。
「けど、円城寺家に生まれなくても俺は医師を目指しただろうな」
「そうなんですか?」
これは少し意外に感じた。彼の姓格なら実業家なども似合いそうだと思っていたから。
「あぁ。人が希望を取り戻す瞬間に立ち会える感動は、何物にも代えがたい。俺はこの仕事が天職だと思ってる」
瞳を輝かせて語る彼に、和葉の目も心も、強烈に惹きつけられた。
「く、悔しいけれど……今、初めて柾樹さんをかっこいいと思いました」
素直に褒めたのに、彼は不満げな顔を向ける。
「すぐに視力検査をしたほうがいい。俺はこれまでもずっと、かっこよかったはずだからな」
「もう、あいかわらずですね」
「ちなみに、これからもかっこいいぞ。そんな俺の妻になれて和葉は幸せだな」
柾樹らしすぎる発言に和葉は「ぷはっ」と派手に噴き出した。
「和葉は? 昔から芙蓉を手伝うつもりだったのか?」
財閥の家に生まれて、医師になれるほど優秀。誰もがうらやむ人生だが、ほかの人にはわからない苦労もあったのかもしれない。
柾樹は穏やかな声で続ける。
「けど、円城寺家に生まれなくても俺は医師を目指しただろうな」
「そうなんですか?」
これは少し意外に感じた。彼の姓格なら実業家なども似合いそうだと思っていたから。
「あぁ。人が希望を取り戻す瞬間に立ち会える感動は、何物にも代えがたい。俺はこの仕事が天職だと思ってる」
瞳を輝かせて語る彼に、和葉の目も心も、強烈に惹きつけられた。
「く、悔しいけれど……今、初めて柾樹さんをかっこいいと思いました」
素直に褒めたのに、彼は不満げな顔を向ける。
「すぐに視力検査をしたほうがいい。俺はこれまでもずっと、かっこよかったはずだからな」
「もう、あいかわらずですね」
「ちなみに、これからもかっこいいぞ。そんな俺の妻になれて和葉は幸せだな」
柾樹らしすぎる発言に和葉は「ぷはっ」と派手に噴き出した。
「和葉は? 昔から芙蓉を手伝うつもりだったのか?」