二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
「香澄!!」

 溺れかかった香澄を救ったのは、もちろん涼だ。

「大丈夫?」
「あ、ありがとうございます」

 そのまま、涼の素肌に抱き止められた香澄は、ダイレクトに伝わる涼の筋肉の触感にドギマギした。
 心臓の音が、そのまま筋肉越しに伝わってしまいそうだと、香澄は思った。

「あ、あの……?」
「ん?どうしたの?」
「どうして……離してくれないんでしょう?」
「離さないといけない理由、ある?」
「理由って……」

 涼は今、全裸で中腰の状態で洗い場にいる。

「こ、このままだと風邪を引いてしまうのでは……?」
「こうして香澄の身体で温まってるから、問題ないと思うよ」
「で、でも……」

 触れ合ってるのは、せいぜい胸などの上半身。
 背中から足は、完全に空気に触れていて、見ているだけで寒そうだった。

「あの、涼先生……」

 香澄は、涼のあそこを見ないように目を逸らしながら

「早く、シャワーで温まったらどうでしょう?」

 と言った。

「そうだね、まずは僕が体を綺麗にしないとね。一緒に湯船に入るんだから」
「ゆ、湯船に、一緒に!?」

 香澄が尋ねる声は、涼のシャワーの音でかき消された。
< 25 / 167 >

この作品をシェア

pagetop