二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
「涼先生すみません。ちょっと離してもらってもいいですか?」
「……どうして?」
「勇気さんに連絡しないといけないので」
「どうして」
「もしかすると、事故に遭ってしまったんじゃないかと思って」
「どうして」
「だって、勇気さんって連絡マメなんですよ。今日も私のために買い出しに行ってくれたんですけど」
あえて、ヲタクグッズの、とは言わない香澄。
「どうして」
「私が欲しいものと、勇気さんが欲しいものが同じだったので……」
「どうして」
「私と勇気さんがハマってるゲームがありまして……」
「……どうして……」
「本当は一緒に行きたかったんですけど」
「どうして……」
「どうしてって……涼先生が言ったじゃないですか。ちょっと具合が悪いって私が言ったら、今日は安静にしてた方がいいねって。だから……」
「あ、ああ……そうだったね……」
ここでようやく、「どうして」以外の言葉を話せるようになった涼だったが、たった4文字の中には涼の色々な感情が含まれていた。
どうして、自分と抱き合っている最中に他の男の話をするのか。
どうして、自分が知らない間に同じ趣味で楽しんでるのか。
どうして、自分以外の男の安否を心配するのか。
そんな、たくさんのどうしてが涼の頭をぐるぐるした結果が、この情けない「どうして連発」だったのだ。
だが、香澄は香澄で、自分が伝えなきゃと思うことだけ伝えることに精一杯。
とても、涼の気持ちを察して、涼が大暴走をするきっかけの言葉を言わないようにしよう……などという気遣いなど、できるはずもなく。
「とりあえず、香澄」
「……はい?」
「もう少し、僕を見てくれない?」
そんな風に涼が拗ねて、思いっきり香澄の唇を奪うことくらいは、まだ想定内の荒れ模様。
「……どうして?」
「勇気さんに連絡しないといけないので」
「どうして」
「もしかすると、事故に遭ってしまったんじゃないかと思って」
「どうして」
「だって、勇気さんって連絡マメなんですよ。今日も私のために買い出しに行ってくれたんですけど」
あえて、ヲタクグッズの、とは言わない香澄。
「どうして」
「私が欲しいものと、勇気さんが欲しいものが同じだったので……」
「どうして」
「私と勇気さんがハマってるゲームがありまして……」
「……どうして……」
「本当は一緒に行きたかったんですけど」
「どうして……」
「どうしてって……涼先生が言ったじゃないですか。ちょっと具合が悪いって私が言ったら、今日は安静にしてた方がいいねって。だから……」
「あ、ああ……そうだったね……」
ここでようやく、「どうして」以外の言葉を話せるようになった涼だったが、たった4文字の中には涼の色々な感情が含まれていた。
どうして、自分と抱き合っている最中に他の男の話をするのか。
どうして、自分が知らない間に同じ趣味で楽しんでるのか。
どうして、自分以外の男の安否を心配するのか。
そんな、たくさんのどうしてが涼の頭をぐるぐるした結果が、この情けない「どうして連発」だったのだ。
だが、香澄は香澄で、自分が伝えなきゃと思うことだけ伝えることに精一杯。
とても、涼の気持ちを察して、涼が大暴走をするきっかけの言葉を言わないようにしよう……などという気遣いなど、できるはずもなく。
「とりあえず、香澄」
「……はい?」
「もう少し、僕を見てくれない?」
そんな風に涼が拗ねて、思いっきり香澄の唇を奪うことくらいは、まだ想定内の荒れ模様。