キミはひみつの王子様。─ようこそ、オオカミだらけの男子校へ─

来たれっ、男子校!





「本当の本当に、大丈夫?」


「ほんとのほんとにっ、だいじょーぶ!」


「本当の本当の、ほんっとーに、大丈夫…?」


「もうっ!ほんとのほんとの、ほんっとーにだいじょーぶ!!」



これ、意味あるの…?
ずーっと繰り返してどんどん増えてくもん。


早いもので高校1年生は終わった。


次は2年生になる春休み真っ只中。

わたしは新居に荷物を送って、今年の春休みは荷ほどきで終わりそうだ。



「だってお父さんとお母さんまで引っ越すわけにはいかないでしょ?」


「そ、そうだけど…」


「もしあのお家から通うとなると、電車で片道1時間半だよ?ちょっと遠いもん!」


「そう…だけど…」



ちょっとだけ広すぎたかな…?と思ってしまった、1DKの間取り。

ひとりで暮らす部屋にしてはダイニングキッチンが大きすぎたかも。



< 24 / 377 >

この作品をシェア

pagetop