青天、哉。
観覧車の列の先には、乗る前に写真を撮ってもらえるところがあった。
私たちの番が来ると、メガネをかけたスタッフの男の人に、「親子ですか?」と聞かれた。
「ええ、母の付き添いで」
そう、ちかげが答えた。
その場にいるスタッフも、カメラマンも、後ろに並んでいる人も、この場合、母親はあんただろ! と心の中でツッコんだに違いない。
しかし、それがちかげという人間なのだ。
ちかげは、とにかく変わっている。
みんながピースで撮る写真を、ちかげはウルトラマンのスペシウム光線のポーズで撮った。
「私がウルトラマンなのだから、あんたは怪獣をするのよ!」
と言われ、私は人差し指と中指、薬指と小指をくっ付けたピースで写真を撮らされた。
「ダメじゃない! フォッフォッフォッフォって笑わなきゃ」
ダメ出しもしっかりされた。