乙女と森野熊さん

熊さんからも連休中は毎日メールが三通ほど状況確認のようにくるので、部屋で過ごしている真奈美とのツーショット写真を証拠として送ったりしているが、勝手に一人で出歩かないとか、何か気になるならすぐ連絡するように繰り返し言われていた。

それを考えると今日の視線のことは話すべきだろうか。でも熊さんは今仕事で地方に出かけている。

そもそも視線を感じただけで人を見たわけでも無い。余計な心配を増やしたくないと、そこは黙ってご飯の写真を添付して何も変わりは無いと報告した。

連休最終日の夜、私のベッドの下にお布団を敷く。

そこに真奈美が寝るのだが、今日はそこで二人でごろごろしていた。


「帰りたくないな」


ぽつりと真奈美が呟いて、私は何て返せば良いのかわからない。

やはりお父さんと上手くいってないのだろう。時々暗い顔でこっそりメールしているのを気が付いていたがあえて聞かなかった。

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