BABY主任は甘やかされたい~秘密の子育てしています~
「私も……、みっくんのこと1人占めしたかったです」
「じゃぁ、同じだね」
「……っ!?」
正面から抱き締められると、すっぽりとみっくんの腕の中に納められた。
心臓がドクンと大きく飛び跳ねるから、音が聞こえちゃうんじゃないかなと恥ずかしさでいっぱいになる。
勢いで"ラブホテル"に来てしまったわけだけど。
顔を横に向けて部屋の中に目を向けると、テレビとテーブルと大きなベッド。奥にある扉はきっとお風呂とかトイレがあるのかな。
「……結構、普通なんですね」
「ん?」
「えと、ラ、ラブホって……。こういうところって、もっと大人向けで、こう……、そういう事する部屋だと思ってたので」
「うん?そういうする部屋だよ?」
「……」
「知らなかった?」
甘い声のトーン。優しく微笑む彼が首を横にしてキスを落とす。
唇が触れるものから始まって、下唇をちゅぅっと吸われ、全体を舐め回されるから全身が固まった。
「や……、」
「香江ちゃん……可愛い」
耳を軽く噛まれてそのまま、首筋をなぞるようにみっくんの顔が胸元に落ちてくる。ぐりぐりと頭をうづめながら、ベッド上に座らされた。
再びキスが何度も落ちてきて、ねっとりとした舌が口の中に入り込んで甘いものになっていく。
服の上から背中を上下撫でられ、裾から彼の大きな手が滑り込んできたのが分かって、身体が反射的に動いて強く目を閉じた。
もう大人なのだから、大人の恋人の付き合いをしなきゃ。
前にみっくんの家に泊まった時、もっと触れ合いたいと思ったし、その先を知りたいと凄くドキドキした。少し怖いけど、みっくんとなら──。
「香江ちゃん、何で震えてるの?」