BABY主任は甘やかされたい~秘密の子育てしています~
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「………もう信じられないわ!」
「はは、洗えば大丈夫だって」
「嘔吐類の刺激臭は、嫌でも鼻に残るんだからー。もう、最悪だわ!」
「もとはといえば、凛華さんがイケないよね?俺の香江ちゃんの事、振り回すからだよ」
はっきりとしない意識の中、誰かの話し声が聞こえてくる……。
ぼんやりと目蓋を半分開ければ、みっくんと、みっくんとお似合いの女の人が目に入った。
「お目覚めね、あなたの可愛い彼女さんが」
「おはよう、香江ちゃん」
なんか、体が熱くてふわすわする。
あれ、ここ何処?凄く綺麗な部屋……。大きな窓から夜景が見えるし、壁も絨毯も、部屋の中にある家具もアンティークで揃えられて豪華だし。
私が寄りかかるように座るソファもふかふかで高そう……。
入ったことないけど、まるで高級ホテルのスイートルームみたい。
「あなた、お店で嘔吐したのよ?」
「君が沢山飲ませたんだろう?」
「アルコールが苦手なら苦手って言いなさいよ!無理して飲むのもじゃないのよ?」
頭がぐるぐるする。何か2人が口を動かしているけど、何を言ってるか分からない。
ただ──、しゃがみ込んで私を覗き込むみっくんと、仁王立ちで腕を組んでいる大きな声を出している女の人がとっても大人に見えた。
大人の恋人同士ってこんな感じなんだろうな。仕事できます!みたいにキラキラしてて……憧れる。