廻った世界で,また君と恋を紡ぐ。

「あーつーいーー」

「紅葉が着いてくるって言ったんだろ」

「だって1人で待ってても仕方ないし……奢りなんでしょ?」



涼しい店内に入り,アイスを入手しさっさと出ていく。



「いちご?」

「そ。昔はチョコ一筋だったのに,味覚が変わったみたいで」

「あーあるある! でも私はずっとバニラなんだ~」



前世も,今も。


パッケージが目につくのは,確実に前世の影響だと思う。

前の意味がお互い違うことは,私しか知らない。

って,そんなことは普通の人でしかない高峯さんには関係なくて。

いちごとバニラの組み合わせは,ちょっと可愛い。

とすぐに思考が散らばる。



「でもいいのかなぁ」



こんなに楽しんじゃって。



「奢りならいいって」

「そうじゃなくてだよ。妹とは言え,年の近い別の女だよ? 連日彼氏が家に来てるのに,心配にならないのかな」



高峰さんはすっとんきょうな顔で私を見た。

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