廻った世界で,また君と恋を紡ぐ。
「……え?」
「急にこんなこと言って,重いかもしんないけど」
高峯さんが,真面目くさった傷だらけの表情を見せる。
「俺の好きだったやつ,もう何年も前に事故で死んでんだよ」
思いも寄らない言葉が,身体の中心にズンと落ちた。
死,それは私の存在といつも背中合わせなもの。
向ける言葉が見つからない。
「紅葉と初めて逢ったあの日と同じ,七夕に」
そんなに若者の事故死の多い日だっただろうか,七夕と言うのは。
もう祝うのは辞めて,即刻厄日だからと全員家に閉じ込めた方がいい気がしてくる。
なんでこんな風に,この人を傷付けるんだろう。