廻った世界で,また君と恋を紡ぐ。
「お姉ちゃんに言いに行く?」
「泣き声聞こえてハラハラしてるかもしれねぇしな」
私はあ,と小さく声をあげる。
千草はとことことお姉ちゃん側の壁を端から端まで歩くと。
適当な場所にあたりを付けて,ごんごんと2回ノックした。
しばらくすると,隣からお姉ちゃんが私達の部屋にやってくる。
「ちょっと,背中めっちゃ振動来たんだけど」
文句をいいながらも,目線はばっちり私をチラチラと見て来ていた。
遂にその跡を目にしたとき,キッとつり上がった瞳。
あわあわと私はお姉ちゃんに駆け寄る。
「お姉ちゃん,お姉ちゃん。あの,あれ,全部嘘だったんだよね?」
「ん? え? あぁ,もう言っちゃったの? 嘘付いたのはごめん,でももう仲良さそうだしどっちでもいっかと思っちゃって……タイミングのがした」
ずっと籠ってたってことは
「ほんとは好きで……とかでもないんだよね?」
「え,そうだけど,何? 急に。全部聞いたんでしょ? え嘘もしかして」
「うん……千草くんの彼女,私がなってもいい?」
上目で尋ねると,お姉ちゃんはえーといいながら千草くんを見た。
「大事にしてくれんの? 他の誰よりも? 私より大事に出来る自信ある?」
「うん」
「うんて。じゃあいいよ好きにしたら? まったく,やれやれな妹なんだから。すーっ,おか~!!」
さーんと続きそうな大声に,お姉ちゃんの口を塞ぐ。