黄昏色の街で
 センチな接近アナウンスを背にして家へ急ぐ。 この辺りも日暮れが速くなってきた。
ドアを開けて中に入ると廊下も薄暗くなっている。 電灯を点けても何だか薄暗い。
 「古い家だからなあ、しょうがないか。」 居間に入るとスーツを脱ぎ捨てて普段着に着替える。
ひとまず落ち着いてお茶を飲む。 待ち合わせまではまだ時間が有る。
 畳に寝転がって天井を見上げる。 なぜか今夜は心臓がドキドキしている。
ずっと佳代子とくっ付いていたからかもしれないな。 ああだこうだって朝からやり合ってたんだもん。

 その頃、佳代子もまたアパートの自室に飛び込んで忙しなく動き回っていた。
「今夜はまたまた飲むんだからゴミは今のうちに片付けとかないとね。 明日になったら忘れてるから。」 そう言いながら生ゴミを掻き集める。
 「料理を作ったら食べる前に生ゴミを片付けるんだよ。」 お母さんはそう言ってたのに、、、。
コーナーのゴミを集めて袋に叩き込む。 それを冷蔵庫に放り込んで安心した佳代子はその場に座り込んだ。
 「今日は何を飲もうかなあ? 酎ハイでもいいなあ。」 時計はまだまだ6時になったばかり。
着替えも済ませてスーツをバッグに入れて準備万端。 さあ出掛けようか。
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