先生 ♀ × 生徒 ♀

3

ほっぺたのかすり傷も指の切り傷も、目立たなくなってきた頃。

学校は文化祭一色になった。

あたしのクラスはカフェをすることに。

カフェの制服は、クラスTシャツに制服のスカートやズボンといった感じだ。

クラスTシャツは陽咲と実愛が担当する事に。

教室の飾り付けする人、メニューを考える人、色々分担が決まった。

あたしはお迎えの時間があるので、そんなに参加出来ないけど、今日はお迎えのついでに遥と買い出しに来た。

百均に来た。


「使い捨てがいいよね~、衛生的にも」


あたしは言った。


「そうだねぇ...」

「これなんかどう?」


あたしはシンプルな沢山入っている紙皿と紙コップを見せた。


「ねぇ、聞いてる?」


遥はベビーカー押しながら理央に夢中だ。


「あ、ごめんごめん」

「遥って赤ちゃんすきなの?」

「そりゃあ...いつかは欲しいけど.....」


チクン...。


胸が痛んだ。

そうだよね。

普通に結婚して、子ども産みたいよね。

わかってたことなのに。

こんなことで悲しんでちゃ駄目だ。
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