先生 ♀ × 生徒 ♀
クリスマスが終わって、年末は幼馴染みんなで年越しして。

お正月も幼馴染みんなで過ごして。

あっという間に短い冬休みが終わった。

あたしは新しい恋に中々踏み出せず、毎回毎回違う男の人と体を重ねていた。

今日も早く学校が終わる。

お迎えの時間までに男の人と会う。

名前なんかいちいち覚えていない。

どこに住んでいるかも、年齢も。


「ちょっと、いい加減にしなよ」

「離してよ!」


あたしはとうとう実愛にブチ切れられてしまった。

陽咲は悲しそうな顔をしている。

実愛が怒るのもわかる。


「母親のする事じゃないって言いたいんでしょ?でも...でもちゃんと理央のこと一番に考えてるし、母親業やってるじゃん!少しの息抜きくらい...何が悪いの!?」

「違う、あんた間違ってる...」


実愛の手があたしの手を離した。


「軽蔑するならしたら?友達なんか...辞めたらいいじゃん.....」


言ってしまった。

実愛は泣いていた。


パァンッ...。


凄い音が教室に響いた。

あたしは陽咲に叩かれたのだ。

今まで一度も姉妹喧嘩したことないのに。
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