先生 ♀ × 生徒 ♀
ピンポーン。


「いらっしゃい」

「お邪魔します」

「今誰も居ないの、ごめんね」

「んーん、大丈夫だよ」


あたしはリビングのソファに座った。


「なんでそんなとこ座んの、ここ」


あたしはソファをポンポンっとした。

あたしは遥にギューッとした。


「ずっとこうしたかった」

「.......もう」


そう言いながら遥はあたしの頭を撫でる。


「あ、そうだ、ちょっと待ってて」


そう言ってあたしは自分の部屋に行った。


「.......はい、これ」

「ん?」


あたしは遥に小さな紙袋を渡した。


「一年間、あたし達の担任お疲れ様」

「えぇー...嬉しい.....」

「中、見てよ」

「ありがとう...」


紙袋の中から出てきたのはハンコ屋さんのスタンプ。


「遥、プリントとかに "見ました" とかのスタンプ押すでしょ?だからちょっといいやつのセット買ったの」


あたしからの初めてのプレゼント。


「まだ学生だから大した物あげれなくてごめんね」

「んーん、大事にする!」


遥はそう言ってくれた。
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